東野圭吾

プラチナデータ

プラチナデータ 東野圭吾主演・嵐の二宮さんで来年映画が放映されると話題のプラチナデータを読んでみた。 最近内容が薄いように感じ敬遠していた東野さんだけれど、今回は興味が先行し買うことに。あらすじとしては、この本は間違いなく東野さんの作品だ。 …

夜明けの街で

夜明けの街で 東野圭吾 不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。 こんな文から始まるこの本は、不倫をテーマにした本だ。 さらにその主人公、渡部の不倫の相手秋葉(あきは)は15年前のある事件を背負っていた。時効が迫るその事件は、彼女の心に見えない傷跡…

パラレルワールドラブストーリー

パラレルワールドラブストーリー 東野圭吾東野さんがラブストーリー?ということで読んだ作品。こんな設定は初めてだった。現在と過去が平行して進んでいく物語。想像を裏切られるストーリー展開が気になって、ついつい読み進んでしまう。山手線を通勤や通学…

天空の蜂

天空の蜂 東野圭吾この事件の規模とその意味を深く考えさせられる。普段日常生活で当たり前に使っている(今もまさに使っている)パソコンの電気や暖房冷房、蛍光灯の電力がどこからきているのか。それはもちろんどこかでその電力を作っているから。そのどこ…

十字屋敷のピエロ

十字屋敷のピエロ 東野圭吾ピエロからの視点での描写が新しい。 悲劇のピエロと名づけられ、持ち主が変わるごとに悲劇を生んできた悲劇のピエロが十字屋敷にやってきた。このピエロは考え、事件の詳細を見ていた。 足の不自由な女の子、そのお母さんは自殺。…

使命と魂のリミット

使命と魂のリミット 東野圭吾最近はめっきり節約のため文庫派になっていたけど、この本は文庫化されるまで我慢できなくて買った作品だ。 読んでから少し日が経っているから感想は冷静に書けそう。まずは、いつもながら思うことで、東野さんの作品は一粒で二…

仮面山荘殺人事件

仮面山荘殺人事件 東野圭吾騙す、ということが一つのテーマになっている。 この本は最初から最後まで騙している。 メタとはまた一つ違うもので読者は騙された、という気がする。それは読んでみないと分からないけれど、この本のテーマは「騙す」だと思う。自…

時生(トキオ)

時生 東野圭吾自分の子供が遺伝により重度の病を持って生まれることを知りながら、生み育てる。それを決心した理由には、不思議な物語があった。母親に捨てられたという思いから腐りきっていた男が立ち直ることになったきっかけ、それを作ったのが、未来から…

秘密

秘密 東野圭吾始まりは突然の悲劇。 妻と娘がバス事故に遭う。そして妻は娘を最後まで庇い、死んだ。娘は妻のおかげで何とか一命を取り留め病院で目を覚ました。 しかし、そこで信じられない事が起きる。目が覚めた娘は、自分が妻だと言うのだ。はじめは信じ…

変身

変身 東野圭吾 脳移植を受け、奇跡的に助かった主人公の日常が侵食されていく。 自分が変わっていく様に慄きつつ、どうすることもできない恐怖。誰の脳を移植されたのか?かつての脳の持主が持つ異常な性格が、彼を蝕む。 こんなストーリーを読んだら、内容…

流星の絆(ドラマ)

流星の絆 原作:東野圭吾 脚本:宮藤官九郎 「大人になったら犯人探してさ、3人でぶっ殺そうな」獅子座流星群を見に3人の子供が家を抜け出している間に、洋食屋をしていた両親が殺された。 発見者はもちろん夜中に戻ってきた子供たち。 それから14年経ち…

さまよう刃

さまよう刃 東野圭吾 大切に育てた娘が花火大会の日にいなくなる。浴衣を着たまま。 陵辱された末に殺されたビデオを見たとき、父は復讐に駆り立てられる。そう、このさまよう刃はその父が加害者である少年を探しさまようことを意味している。 最初から衝撃…

魔球

魔球 東野圭吾野球、甲子園、といった言葉から連想できない内容に まず驚かされる。天才須田と呼ばれた彼の真の才能は、 凄まじい精神力と実行力にある。 高校野球の爽やかさは初めの数ページのみで、あとは悲しい事件とその背景を読み解く長い旅にでるよう…

回廊亭殺人事件

回廊亭殺人事件 東野圭吾内容は言えない、叙述トリック。 読者は自分だけが知っているということに、ほくそ笑みながら物語を見ているけど、終盤になればそんなものは何の意味もなかったことを知る。 どんでん返し、考えもしない驚きを味わいたい人は是非読む…

赤い指

赤い指 東野圭吾加賀恭一郎シリーズ。 幼女が殺され、公園にて発見される。平凡な一家の中に育つ狂気がこの殺人の結果。今にも崩れ落ちそうな家庭をみんな気づかないふりをして過ごしてきた結果の末路。幾重にも存在する狂気と焦燥感と情けなさ。 このミック…

容疑者Xの献身

容疑者Xの献身 東野圭吾言わずとしれた東野氏六度目の正直、直木賞受賞作品。 このトリックは天才の数学者が考え出した完全犯罪。文中に出てきたからつい連想してしまうが、「プリティウーマン」のジュリアロバーツのよう美しい女性(子持ち)のために、すべ…

聖女の救済

聖女の救済 東野圭吾天才科学者・湯川教授のシリーズ。 今回は草薙さんの恋。 殺人なのに、救済。 救済し続け、救済するのを止めた時、事件は起きる。 こんなトリックはちょっとやそっとじゃ思いつかない。東野さんは男なのに、女性の気持ちがよく分かってる…

卒業−雪月花殺人ゲーム−

卒業 東野圭吾この作品は悲しい物語。 高校からの仲良しグループの中の2人も死んでしまう上に、純粋な友情や愛情が、恨み憎しみ、利己的な傲慢さに溺れ変化してしまう。そしてそれらが生む悲しい結末。一緒に笑っていた仲間がそれぞれ一人一人ばらばらにな…

東野圭吾作品の映画化

氏の多くの作品が映像化されている。ドラマ化であったり映画化であったりと、彼の作品は魅力的でドラマティックで、あっと驚かせる先の読めないストーリーが多いからだ。今回ビデオ屋に行き、3つの映像化作品を観た。 宿命、秘密、g@me.の3つだ。この中で…

白夜行―途中経過―

毎週木曜日夜9時から入る、ドラマ版白夜行。 私はこれを去年からチェックし見続けてきた。第一話目は始まった瞬間に驚かされた。 まさに小説では最後の最後にオオトリとして華々しく最後を飾る場面として温められていた場面を、あっさりと一番初めにもって…

小説を読む面白さ

私は小説を読むことが、文章を読むことがすごく好きだ。 そして東野圭吾作品、白夜行のドラマ化について少し残念に思うことがある。それは、これから小説を読む人の楽しみを奪ったことだ。 ドラマ効果あって小説の売り上げがベストセラーに輝いたことは、出…