2011-01-01から1年間の記事一覧

夜明けの街で

夜明けの街で 東野圭吾 不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。 こんな文から始まるこの本は、不倫をテーマにした本だ。 さらにその主人公、渡部の不倫の相手秋葉(あきは)は15年前のある事件を背負っていた。時効が迫るその事件は、彼女の心に見えない傷跡…

三月は深き紅の淵を

三月は深き紅の淵を 恩田陸この本は4章仕立てで、それぞれが独立した物語を紡ぎだしている。しかし、共通点があり、「三月は深き紅の淵を」という幻の本を巡る話だ。 その「三月は深き紅の淵を」という幻の本は、それぞれの章で作者も違う設定になっている…

黒と茶の幻想

黒と茶の幻想 恩田陸「美しい謎」という言葉に惹かれて購入。 もう10年前のことになるが。当時から謎に惹かれてミステリー小説を購入していたので、この帯だけで迷わず購入した。 内容は、中年の男女4人が旅を通じて自分たちのまわりに存在する謎を安楽椅…

故郷は、、、

故郷は遠きにありて思うもの。今日ふと思い出したのがこの言葉だ。この言葉の真意を学んだのは中学生の頃だった。 学んだときはショックを受けた。 自分で想像していたものと大きく違ったからだ。何せ中学生の頃の話だから、うろ覚えで申し訳ないけど、簡略…

3月4日、成田空港を出発した。

新しい生活が始まるのを不安に思っていたあのとき。 未来の駒を一つ進め、選択し、これからの選択肢をまた一つ狭めたと感じて少し後悔もしていたのに。次の週に起こった地震。 それを知ったのは、こちらの時間で朝の8時過ぎだった。はじめは、家族の安否確…