流星の絆(ドラマ)

流星の絆 原作:東野圭吾 脚本:宮藤官九郎


「大人になったら犯人探してさ、3人でぶっ殺そうな」

獅子座流星群を見に3人の子供が家を抜け出している間に、洋食屋をしていた両親が殺された。
発見者はもちろん夜中に戻ってきた子供たち。
それから14年経ち、時効まであとわずかの時、彼らは偶然犯人と思しき人物と再会する。
事実だけを書いていたらこんな殺伐とした暗い復讐劇だと思うかもしれないが、このドラマは違う。脚本と出演者たちによる、コミカルさを入れつつ繊細な複線たっぷりのすごい作品に仕上がっている。
言えるのは「面白い!!」の一言だけ。
ドラマの途中で入るミニコメディドラマも面白かったけど、やっぱり丁寧に描かれているシリアスな場面では思わず泣きそうになった。
両親が殺される真実の場面。
本当に胸が押しつぶされるような感情になった。

「遺族が笑っちゃいけないのかよ」
遺族だって普通に生活してる。このセリフもとても印象に残った。

二宮和也さんが実力派だというのは、いろいろなドラマを見てたから知っていた。だけど、この演技は誰でもない彼しかできない役だったと思う。ときどき大声で怒鳴るシーンがいくつか出てきたが、それもあのギャンブル好きでヤクザッぽい父の怒鳴っている姿を連想させるし、彼の演技にはとても繊細さがある。「深い」というか・・・。
戸田恵梨香さんのことは、このドラマで初めて知った。きれいでスタイルのいい人だと思った。演技もうまいし。そしてちょっと驚いたのが中島美嘉の役だった。彼女にああいう役・・・実にいい(笑)
歌「orion」は、ドラマを見る前よりも好きになった。






出演:
二宮和也 錦戸 亮 戸田恵梨香
要 潤 尾美としのり 設楽 統(バナナマン) 桐谷健太
中島美嘉(特別出演) 柄本 明/りょう 寺島 進/三浦友和