有栖川有栖

ダリの繭

ダリの繭 サルバドール・ダリに心酔した宝石チェーン店の社長・堂条秀一が六甲山の別荘で殺される。 トレードマークのダリの髭を剃られ、フローとカプセルの中で裸で発見された。この事件におなじみのアリスと火村助教授のコンビが挑む。 キーワードは、秘書…

壁抜け男の謎

壁抜け男の謎 有栖川有栖 16篇の短編集。 今まで、作者と同名の作家が出てくるシリーズくらいしか読んだことがなかったせいか、この本は新鮮だった。 良い意味でも悪い意味でもねっとりとした物語が多いように感じた。 特に最後の「恋人」では、作者名を確…

スウェーデン館の謎

スウェーデン館の謎 有栖川有栖舞台は磐梯山近くの美しい自然に囲まれた館。五色沼と呼ばれる美しい色の沼の描写も幻想的だ。 お隣のペンションに取材に来た有栖川先生の物語。 トリックも凝っているが、登場人物がそれぞれ魅力的だ。バイカル海豹に似た童話…

ロシア紅茶の謎

ロシア紅茶の謎 有栖川有栖国名シリーズ第一作目「ロシア紅茶の謎」を含む作品集。収録作品 ・動物園の暗号 ・屋根裏の散歩者 ・赤い稲妻 ・ルーンの導き ・ロシア紅茶の謎 ・八角形の罠 【動物園の暗号】 この暗号は難しい。 解けた人は○○の知識が相当豊富…

46番目の密室

46番目の密室 有栖川有栖この本は4年ほど前に友人に薦められ読んだ本の一つだ。 一読後の感想は、硬い文章すぎて心に何も響かない本だな、というものだった。 気に入ったものは何度も再読する私だけど、トリックに重点を置いた本格にはトリックの謎、それ…