ドミノ

ドミノ  恩田陸

すべてのピースはまったく繋がりを感じさせない。そのばらばらのストーリーが最終章に向かって一つに収束する。
題名の通り、バタバタバタ、とドミノが倒れるかのように。

それぞれの物語も気になる物語で、続きが気になるけれど、サッと違う物語に切り替わってしまう。そしてまた後から物語の続きが始まる。
全く関係のない物語に、はじめは戸惑うけれど、そのピースが一つに完成する過程が面白い。
秋の夜長に、わくわくするようなこの本はぴったりだと思いました。