人間失格 たとえば僕が死んだら

人間失格 たとえば僕が死んだら

野島伸司脚本。
暗くてどろどろした人間の深い闇に迫る。昔リアルタイムで流れていたときは、ただの怖いドラマだと思っていた。乱暴で気持が悪いとさえ思って遠ざけていた。
でも、今になって改めて見ていると…深いドラマだと思った。イジメの陰湿さ。心の歪み。妬み。立方体だった世界が歪んでいく様が本当にうまく表現されている。誰もが狂う可能性がある、と思うと怖いくらいだ。真っ直ぐ生きていくことがどれほど難しいのかが分かる。

そういえば、今年は太宰治生誕100年。
同名の作品も同じくどろどろねばねばした内容だけど、文章はさらっとしている様な気もする。これはまた改めて感想を書きたい。